台北の薬膳料理、運鈍根湯のパンチが効いていた!
台湾と言えば小籠包や牛肉麺など、日本人にもなじみのある料理が有名ですよね。
でも今回は、台北で食べた個性的な薬膳スープ「運鈍根湯」について書きたいと思います。
料理の名前もお店の名前も運鈍根湯。出てくる料理も運鈍根湯のみという漢らしさです。主食となるのはお米ではなく白いそうめんのような細麺です。
これにかなり衝撃を受けまして…。台湾旅行の一番の思い出になりました。
運鈍根湯は薬膳のスパイスと烏骨鶏を七時間半以上も煮込んで、ようやくできるそうです。薬膳が好きな私はこれがどうしても食べたくて、他の観光地の時間を削ってお店に行きました。
お値段は一人1800元。およそ日本円で6000円ほどです。
出てきたのは大きな壺に入った真っ黒い液体
壺に入った熱々の黒いスープ、運鈍根湯をお店の人が大きなスプーンで取り分けてくれます。中には烏骨鶏がゴロゴロ入っています。
薬膳の匂いがあたりにあふれます。
まずは恐る恐るスープを一口味わってみました。すると…何にも例えられない新しい味!
漢方薬のようだけど、それともちょっと違っていて・・。
苦いような痺れるような味わいが口の中に広がります。
美味しいかと聞かれたら、頷けない。だけど癖になる不思議な味です。
ひたすらこれを飲み続けました。
飲み続けたら身体が暖かくなってくる
薬膳の効果か、はたまたスープ自体が熱いからか、その両方かは分かりませんが、とにかく身体がポカポカしてきます。
そしてめちゃくちゃトイレに行きたくなります。
きっとこれがデトックス! と言い聞かせつつ、あわただしく席とトイレを往復し続けました。
スープに入っている烏骨鶏は本当に美味しい
そんな衝撃的な味の運鈍根湯ですが、一緒に煮込まれている大量の烏骨鶏は文句なしに美味しいです。ほどよい硬さで、うまみが強いです。骨と一緒に煮込まれているので、手づかみで肉をこそげるようにして食べていきます。かなりワイルドです。
付け合わせでニンニク醤油が出てくるのですが、これにつけるとちょうどいい塩味で、いくらでも食べられてしまします。
あまりの美味しさに、帰国後ニンニク醤油を作って、ゆでた鶏肉をと合わせてみましたが運鈍根湯で食べた烏骨鶏の味わいには遠く及びませんでした。
台湾独特の癖のある料理と言えば、臭豆腐が有名ですが、私にとっては運鈍根湯が一番印象に残った食の思い出です。
もし台北に行かれる方がいらしたら、運鈍根湯にぜひ挑戦してみてください。